2012年06月26日

同行屋稼業シリーズ(全5巻)

20120626.jpg同行屋稼業(五) 「終焉の必殺剣」
著者:中里融司
発行:光文社文庫

まだ読了してませんw
1、2、4巻は読了しましたが3巻と5巻がどうしても見つからず、ようやく本日繁華街にある中古本屋で見つけて購入。さて、今夜も長い夜になりそう(笑)

著者の中里融司氏はラノベや架空戦記等の方が有名ですが時代(劇)小説も書かれており、っか私は氏の作品は時代小説しか読んでませんw。人斬り朝右衛門 斬妄剣(学習研究社 M文庫)が面白かったので期待して同行屋稼業シリーズの1巻を読んでみてやはり面白い!と続きを探したのですが、なかなか見つからずようやく本日最終巻を購入したしだいです。

時代小説ですが、どちらかというとラノベぽいですね。

時代小説では珍しく老中田沼意次親子が悪く書かれていませんw
池波正太郎の剣客商売でも善玉として登場しましたが、大抵の作品では悪の親玉として登場しますものね>田沼意次

全5巻で題名の通りシリーズ終焉だそうですが、外伝を望む声もあるようです。
しかしながら著者の中里融司氏は2009年に大腸がんの為死去されており
新シリーズや外伝は残念ながら発行されておりません。

今夜はゆっくりじっくり楽しみます。


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posted by ヘイゴ at 23:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2012年06月14日

本と遺跡と

20120614.jpg「薩摩刀匂えり」
著者:波平由紀靖
出版:郁朋社

図書館の郷土コーナーにありましたので借りて読んでみました。面白しw。主人公は薩摩の刀工集団であった波平一門の一人、一平安代。八代将軍徳川吉宗の佩刀を作刀した人物。
っか、波平("なみへい"ではなく"なみひら"もしくは"なみのひら"と読みます)刀匠については近所に遺跡があるのでちと気にはなっていたのですが、詳しい事は知らずにおりました。
この本を読んで目からウロコの落ちる思いがしましたよ。





PICT0931.jpg

波之平刀匠の遺跡


近所の遺跡ですw
作品冒頭に出てくる井戸(わき水)の跡です。
ここのわき水で焼き入れを行っていたそうです。刀匠にとっては神聖な場所ですな。
鹿児島市の指定遺跡になっているようで、ちゃんと案内板が設置され市のWEBサイトに場所が載っております。
遺跡ですが、現在でもわき水が流れています。





PICT0927.jpg

波之平刀匠 笹貫井戸


そしてさらに近所にある遺跡 笹貫の井戸です
こちらは指定遺跡にはなっていないらしく案内板もありませんし、実際何度もこの遺跡前を通っていた私も今まで存在を知りませんでした(^_^;)

このあたりの地名の元になっている銘刀「笹貫」
-茎が地中に埋まり切先が直立した状態で舞い落ちた笹の葉が無数に貫かれていたという伝説による-(wikipediaより)の焼き入れの際に使われた井戸だそうです。
ちなみに笹貫は重要文化財として京都国立博物館に現存しております
いちどその銘刀を見てみたいわ(^o^)




PICT0942.jpg

波平刀匠 清見寺遺跡


ちょっと二つの遺跡からは離れた場所に流れる永田川の岸辺に経つ石碑。
この近隣に波平一門が移り住んで刀工村を築いていたそうです。

屋敷跡でもないかなぁと思って近隣をくるくる廻ってみたのですが、しかしながらこの石碑以外にそれを伝えるような案内板や遺跡はありませんでした。残念。
近所に清見と名の付く公園や幼稚園がありましたから、もしかしたらその場所が屋敷か石碑に刻まれている寺の跡地なのかもしれませんね。

自宅の近所が一舞台となって登場したので面白さが加増したのかもしれませんが、読了後も楽しめた一冊でした。

 
タグ:読書

posted by ヘイゴ at 23:55 | Comment(1) | TrackBack(0) | 小説

2011年11月26日

星空に魅せられた男

20111126.jpg
「星空に魅せられた男 間重富」
著:鳴海 風 /画:高山ケンタ
くもん出版
西洋天文学を学び、世界一正確なからくり時計「垂揺球儀」を完成させる。そして、重富は高橋至時とともに「寛政の改暦」を果たすことになる。



図書館の児童文学の棚で見つけて借りましたが、これ面白いわ(^O^)/

その前に冲方丁著の「天地明察」を読んでいるともっと面白いかも!
「天地明察」はベストセラーになって、来年秋には映画化もされるそうですが(コミックにもなってます)
この「星空に・・・」はその「天地明察」で主題となった改暦事業(貞享暦:初の国産の歴採用)から100年後の江戸時代中期頃にまたズレの大きくなった暦を改暦する為に奮闘した主要なメンバーである間重富の話しとなっています。

「天地明察」の主人公、渋川春海の子孫の話しも出ますし、あの日本地図で有名な伊能忠敬も出てきますよ。

主人公の間重富は大阪の一商人でしたが、天文学に興味を持ち、また"からくり"設計の才をもって幕府の改暦事業への参加を許されます。
その後、改暦事業の功により商人でありながら幕府の天文方御用を勤めるまでになります。
質屋の主でもあった間重富は私財を投じて日本の天文学や暦学の発展に寄与し、多くの才能ある人物を援助したそうです。

児童文学なので読みやすく、でも中身の濃い内容でした。

奥付を見たら今年発刊されたばかりの本なのですね(図書館には5月に収蔵されている)。借りられてラッキーでした。お薦めです。(^O^)/


posted by ヘイゴ at 21:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2011年07月25日

奥右筆秘帳シリーズ

20110725.jpg 最近読んでた上田秀人著「奥右筆秘帳シリーズ」(講談社)を既刊読了。面白し。しかも1巻は佐伯泰英著「居眠り磐音シリーズ」の最新刊を読了してから読み始めたのでさらに面白かった。
っーのも、磐音シリーズでは田沼意次が黒幕になっていて、その田沼を倒す為に磐音らと共闘しているのが佐野政言。その佐野政言が江戸城内で起こす事件が「奥右筆秘帳シリーズ」1巻では鍵となっている(時代は事件から12年後)
家基の死の真相とか、田沼失脚の裏とかまったく違う作品(設定)なのにこれから田沼との対決が佳境にはいる磐音シリーズの「その後」を読んでいる気分になって楽しく読めました。
んで、古本と新刊で発刊済8巻全てそろえて読んでしまいました。てへ。
作者の上田秀人氏は歯科医との兼業作家さんだそうで、専業作家である佐伯泰英氏のような月刊ペースでの発刊は無いけど、それに近いペースで発刊されているようです。他シリーズもあるので奥右筆秘帳シリーズは半年に1冊ペースなのかな?
次巻が楽しみです。

☆☆☆

巻末の解説(縄田一男氏)に佐伯泰英氏のことが引合いにだされていたのでニヤリとしましたw

 
posted by ヘイゴ at 15:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2011年02月13日

酔いどれ小籐次シリーズ

20110213.jpg佐伯泰英著の「酔いどれ小籐次留書 新春歌会」を読了。佐伯著の小説の中でも好きなシリーズであります。多筆な作者は月に1作のペースで発刊されますが、他にも多くのシリーズ物を発刊しているのでこの酔いどれシリーズは年に2回(2月・8月)の発刊ペースとなっています。
この新刊を読む前にまた1巻(新刊が15巻目)から読み返しましたが、すでに読了5〜6週目でも面白い。
佐伯作品には、1.主人公は剣の達人 2.大店がパトロン 3.幕閣の要人がサポート 4.美女(花魁)に気に入られる というほぼどの作品にも共通するお約束があって、でもそれがハマって面白いのです。
大人のラノベ(良い意味ですよ)としてオススメなシリーズです。

最近は文庫本も文字が大きく見易くなっているので、ラノベと同じように読めますから娘さんにも薦めてはいますが、やはりさすがに読みませんね(^_^;)

他、佐伯作品(シリーズ)は
 鎌倉河岸捕物控
 古着屋総兵衛影始末
 密命
 居眠り磐音 江戸双紙
 吉原裏同心
 夏目影二郎始末旅(狩シリーズ)
 交代寄合伊那衆異聞
 長崎絵師通吏辰次郎
 秘剣

等があります

☆☆☆

上記の新刊を読み終わってコミックの「夏目友人帳」を1巻から読み返していたのですが、何故か9巻だけ読んでません(未読のまま)でしたw。1年前に購入して娘さんが先に読んで、自分は読んでなかったみたい。最新巻の10巻は読んでたw
ちょっと得?した気分w

 
posted by ヘイゴ at 13:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説