感想:切ねぇぇーーーーーーーっ!
鹿児島での公開が無かったので、あの美しい映像を大きなスクリーンで見れなかった事が残念です。宮崎では公開された(監督の舞台挨拶も有り)けど、時間の都合で行けなかったのよねぇ〜、ん〜やっぱりなんとか調整して行けば良かったと後悔。
見終わった後にレビュー記事をいろいろ読みました
賛否両論みたいですねぇ〜
自分的にはかなり良かったと思うのですが・・・
大概の意見では主人公「タカヤ」が
・成長してない
・ナル
・ウジウジしすぎ
との評価みたいですが(^_^;)

ショートストーリーの3話構成なのですが
メインタイトルの第三話「秒速5センチメートル」が一番酷評が多いです
先のタカキの評価も第三話でのタカキの印象のようですね
第一話:
東京と栃木に離れてしまった「タカキ」と「アカリ」。離れてから1年、東京から鹿児島(種子島)に引っ越しが決まったタカキは
アカリに逢う為に栃木へ向かう列車へ乗る。
大雪の為に遅々として進まない列車。約束の時間を4時間も過ぎた夜中にようやく約束の駅へ。それでもアカリはタカキを待っていた。
雪の降る櫻の木の下で結実する思い。
第一話でタカキはすでに二人の世界はここで終わったと悟っています
「僕たちはこの先もずっと一緒にいることは出来ないとハッキリとわかった」
結実した思いと、その先の不安。
アカリのタカキへの思いを受け止めて、でもどうすることも出来ない焦燥感。
翌朝、そのすべてを胸にタカキは東京へ戻ります。そして種子島へ

第二話:
タカキへ思いをよせる少女「カナエ」
いつも遠くをみつめているタカキ
ふたりの時間は交差するが心は少しも近づかない
いつしかアカリとの手紙の遣り取りも途絶えてしまったタカキ
でも心で追うのはいつもアカリの姿。
そして高校卒業後、再び東京へ戻るタカキ

第三話:
会社も辞め3年間交際した彼女とも「1000通のメールの遣り取りも心は1センチくらいしか近づけませんでした」と言われて別れます。
アカリは結婚も決まり、タカキとのあの日を思い出として語ります。
櫻舞い散る季節、思い出の街を歩いているタカキは踏み切りでアカリに似た女性とすれ違います。
「今、振返ったらあの人も振返ると強く感じた」
振返るタカキ。しかし列車が二人の間を通り過ぎ、その後にはタカキだけが立ち止まっているだけでした
うーん。やはりこう纏めると
・成長してない
・ナル
・ウジウジしすぎ
との先の評価はわかる気がしますね。
でも、よーく観てみるとそうじゃない気もしてくるのです
確かにタカキはアカリの影を追っていますが、それはアカリ本人では無い気がするのです。
アカリ本人を追うなら東京に来てから幾らでも手段や機会があったと思います
タカキ自身はアカリとの関係はあの夜で終わったとわかっているハズです
タカキが追っていたのはあの夜に結実した思い。そしてその思いをどうする事も出来なかった自分自身
への無力感。弱さ。でも守りたいという思い。それを追っていたのだと思います。その象徴がアカリであったと。
第一話ではタカキよりアカリの方が思いが強かったと思います
(アクションはすべてアカリからしてた)
その思いをどうする事も出来ない自分。抱きしめ。キスをする事しか出来なかった。
だから強くなろう高いところを目指そうとしたと。
でもやがて心が折れてしまい。彼女とも別れ。会社も辞めて冬の街でアカリを探します。
それはアカリ本人の姿ではなく、あの時強く思った自分の心だと思うのです。
そして春
タカキは再びその思いを取り戻します。
それは荒れていた部屋をかえ、仕事をこなし、散歩して櫻を観ながら息抜きするタカキの表情が

晴れ晴れしているのでわかると思います
そしてアカリ(と思われる女性)との邂逅

振返ったのは未練ではなく、自分の思いの確認だと思うのです。
だからこそ、振返った時にアカリがいなくても

こうして微笑んでいられたのだと思います。
まぁ、私的な見解ですし、新海監督の本当の考えはわかりませんけどね
切ない事には変わりないし(^_^;)
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